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社内に書く人がいない会社が、記事の発信を止めないための体制の作り方

公開日: 2026-08-04更新日: 2026-10-27

記事の発信が止まる会社に足りないのは、文章力でもやる気でもなく、「書く工程を分けて、社内に残す仕事を小さくする体制」です。社内の担当者がネタ出しから執筆・公開までを1人で抱えている限り、忙しくなった月に必ず止まります。

ブログの担当が総務や広報との兼務で、気づけば記事がずっと後回しになっている。外部のライターに頼むと1本5万円ほどかかるので、月に1〜2本が限界。兼務の担当者が書こうとすると、ネタを考えている間に別の仕事が差し込まれて、結局手が止まる。マーケ担当のいない中小企業の方から、こうした声を何度も聞いてきました。この記事では、社内に「書く人」がいなくても発信を続けるための体制の作り方を、順番にお伝えします。

※発信を始めたいのに、社内に任せられる人がいないという方は、お気軽にご相談ください。

なぜ社内の記事の発信は止まってしまうのか?

発信が止まる一番の理由は、担当者1人に記事づくりの全工程が乗っていて、その人が忙しくなった瞬間に代わりがいなくなるからです。

全研本社がオウンドメディアの運用経験者300人に行った調査では、更新が止まった理由の1位は「自社の運営担当者がいなくなったから」で、54.3%を占めていました。さらに、更新が止まった時期は、開始から半年以内が合計で65.5%にのぼります(出典:Web担当者Forum(全研本社調べ))。

この数字を見たとき、僕は「やっぱりそうか」と思いました。発信が止まるのは、ネタがないからでも、文章が下手だからでもありません。たった1人の担当者が、ネタ出し・下書き・推敲・画像づくり・公開作業まで全部を抱えている。その人が異動したり、繁忙期に入ったりした時点で、発信そのものが止まる構造になっているんです。

しかも、1本出したからといって、すぐに問い合わせが増えるわけでもありません。成果が見えないまま工程だけが重いので、優先順位はどんどん下がっていきます。

記事づくりは、どんな工程に分けられるのか?

記事づくりは大きく5つの工程に分けられ、そのうち社内にしかできないのは「素材を出すこと」と「最後に確認すること」の2つだけです。

工程 中身 社内でしかできないか
① 素材を出す お客さんとのやり取り、現場の工夫、よく聞かれる質問を話す 社内にしかできない
② 構成を考える 誰に向けて、どの順番で伝えるかを組み立てる 任せられる
③ 文章にする 下書きを書き、読みやすく整える 任せられる
④ 確認する 事実の誤りや、言い過ぎがないかを見る 社内にしかできない
⑤ 公開・展開する ホームページへの掲載、SNSでのお知らせ 任せられる

社内の担当者が苦しくなるのは、②と③の「白紙から組み立てて書く」部分です。ここが一番時間がかかり、一番後回しにされます。

一方で、①の素材は外部のライターには絶対に出せません。どんなに腕のいいライターでも、その会社のお客さんが何に困って相談に来たのか、現場で何を工夫しているのかは知らないからです。外部に全部丸投げした記事が、どこかで見たような一般論になりやすいのはこのためです。

つまり、社内に残すべきなのは「書く仕事」ではなく「話す仕事」と「確かめる仕事」です。

社内に書く人がいない会社は、どう体制を組めばいいのか?

社内は素材出しと確認だけに絞り、構成と執筆は外部やAIに任せる「分業の体制」を組むのが、いちばん止まりにくい形です。

体制 よいところ 止まりやすい理由
外部ライターに全部任せる 社内の手間がほぼない 費用がかさみ本数を増やせない。中身が一般論になりやすい
兼務の担当者が全部やる 追加の費用がほぼない 忙しい月に真っ先に止まる。担当者が抜けると終わる
社内は「話す・確かめる」、残りは外部やAI 中身に自社の経験が残り、社内の負担も小さい 素材を出す時間を決めておかないと、ここだけ止まる

僕がおすすめしているのは、3つ目の形です。組み方は次の4つだけ決めれば十分です。

  1. 誰に何を届けるかを1枚にまとめる: 「どんなお客さんの、どんな悩みに答えるか」を3つ程度の柱にしておく。これがあると、素材を出すときに迷いません
  2. 素材を出す時間を先に予定に入れる: 週に一度、短い時間でいいので、担当者や社長が「最近あったこと」を話す時間を決めます。書く時間ではなく、話す時間です
  3. 構成と執筆の担い手を決める: 外部のライター、記事制作の代行、AIを使った下書きなど、②③を誰が担うかを決めます
  4. 確認する人と公開日を決める: 最後に誰が目を通すか、いつ公開するかを決めておくと、下書きのまま眠ることがなくなります

ここまで決まれば、担当者の仕事は「話す」と「確かめる」だけになります。異動や繁忙期があっても、話す人を入れ替えれば発信は続けられます。

記事を出す流れをゼロから社内に作りたい場合は、立ち上げとしてお手伝いすることもできます。

「話すだけ」で、本当に記事になるのか?

なります。白紙から書くのは難しくても、具体的な質問に答えることなら、ほとんどの人ができるからです。

「ブログを書いてください」と頼まれると手が止まる人でも、「最近お客さんから受けた質問で、答えるのに困ったものはありますか?」と聞かれれば、意外とすらすら話せます。話した内容を、構成と文章を担当する側が記事の形に整えればいい。これは僕自身が、今の発信で毎日やっていることでもあります。

僕は、体験をそのまま話したりメモしたりして、構成と下書きはAIに任せ、自分は最後に確認して直す、という流れで平日毎日発信しています。以前は自分で全部書こうとして何度も挫折してきたので、工程を分けるだけでここまで変わるのかと、正直驚きました。

大事なのは、話した中身そのものには手を加えないことです。現場の言葉や、そのときどう感じたかは、記事のいちばん価値のある部分です。整えるのは順番と読みやすさだけにします。

まとめ

記事の発信が止まるのは、担当者の能力の問題ではなく、1人に全部の工程が乗っている体制の問題です。社内にしかできないのは、素材を出すことと、最後に確かめることの2つだけ。そこに絞って、構成と執筆は外に出す。それだけで、書く人がいない会社でも発信は止まりにくくなります。まずは「誰が、いつ話すか」を決めるところから始めてみてください。

よくある質問

Q. 社内に文章が得意な人がいなくても、発信は続けられますか? A. 続けられます。社内で必要なのは文章を書くことではなく、現場の経験を話すことと、最後に内容を確かめることです。

Q. 記事の中身を外部に全部任せてはいけないのですか? A. 任せることはできますが、自社の経験がない一般論になりやすくなります。素材は社内から出すのがおすすめです。

Q. 記事を出してもすぐに問い合わせが増えないのですが、続ける意味はありますか? A. 記事は時間をかけて積み上がるものです。最初の数か月は、成果より「止まらずに出せたか」を見るのが現実的です。

Q. 担当者が異動したら、また止まってしまいませんか? A. 工程を分けておけば、話す人を入れ替えるだけで続けられます。1人に全部を任せないことが一番の予防です。

「書きたいけど続かない」という方には、記事執筆代行という形でお手伝いすることもできます。

寺尾講平
寺尾講平

人材派遣・住宅設備(マイセット)・空間プロデュース会社UDS・島原観光ビューロー・コラビットと、マーケ担当不在の現場を渡り歩いてきた実務家。26歳でホームページ制作で独立し15年以上Web制作に従事。教育施設の立ち上げでは半年で受講生100人達成、島原観光ビューローでは観光情報発信サイトのディレクションや集客コンテンツを手がけ13年続いた観光コンテンツ(累計経済効果2億円超)を立ち上げ、コラビットには一人目マーケターとして入社し広告CPA65%削減・記事200本以上作成、その後マーケティングマネージャーとして年間数億円規模の予算を管理。現在は屋号デジマタクトでホームページ制作を入口に、AIを活用したマーケティングの仕組みごと提供し、中小企業の担当者1名でも運用できる体制づくりを支援。

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