結論から言うと、ホームページやLPの反応が悪い最大の原因は、デザインの見た目ではなく、開いた瞬間の「最初の一言」が読み手に刺さっていないことです。マーケ担当がいない会社ほど、ホームページは制作会社に外注して「作って終わり」になりがちで、この最初の一言をどう作るかが後回しにされたまま放置されています。
もし社内に専任のマーケ担当がおらず、ホームページやLPを作った(あるいはこれから作る)のに反応が薄いと感じているなら、この記事はまさに今の状況に直結する話です。
※今のホームページの反応に少しでも引っかかりがあるなら、お気軽にご相談ください。
なぜホームページは「最初の数秒」で読むかどうかが決まってしまうのか?
結論を言うと、人は新しいページを開いた瞬間、ほぼ無意識に「自分に関係あるかどうか」を判断しており、その判断は最初に見える画面(ファーストビュー)だけで下されているからです。
Webユーザビリティの調査機関として知られるニールセン・ノーマングループの調査では、ユーザーがWebページ内で費やす時間の約57%が、スクロールせずに最初に見える範囲に集中していることが分かっています(出典:Scrolling and Attention | Nielsen Norman Group)。
これは、ユーザーが不真面目だからではありません。日々大量の情報に触れている以上、すべてのページをじっくり読むことは物理的に不可能で、無意識に「読む価値があるかどうか」を選別しているだけです。どれだけ時間をかけて作ったホームページでも、最初の画面で「自分に関係がない」と判断されれば、その下にどれだけ良いことが書いてあっても読まれることはありません。
「自分に関係ある」と伝わるかどうかは、何によって決まるのか?
見た目の綺麗さではなく、最初に目に入る「言葉」によって決まります。写真や配色を整えることには多くの会社が時間をかけますが、その画面で何を語るかという言葉の設計は、後回しにされがちです。
デザインが整っていても、そこに書かれている言葉が「誰の、どんな悩みに向けたページなのか」を一瞬で伝えられなければ、訪問者は自分ごととして読み進めることができません。逆に言えば、デザインが多少シンプルでも、最初の言葉で「これは自分に関係がある」と伝わりさえすれば、その先を読んでもらえる可能性は大きく上がります。
ホームページやLPの改善というと、まず配色やレイアウトの手直しから考えがちですが、優先順位としては、最初に目に入る言葉のほうが先です。
キャッチコピーを変えるだけで、何が起きるのか?
結論として、キャッチコピーを変えるだけでも、ユーザーがページに留まるかどうかは大きく変わります。
僕自身、デジマタクトのサイトで定期的にLPのキャッチコピーだけを切り替えるテストを、今も続けています。ヒートマップツールでユーザーの動きを見ていると、キャッチコピーを変えた途端、ファーストビューでそのまま離脱する人が減り、下までスクロールしてくれる人や、別のページに遷移してくれる人が増える瞬間があります。厳密な数値として計測しきれているわけではなく、あくまで体感ベースですが、コピーひとつでそれくらい反応が変わることがある、というのが正直な感覚です。
正解が最初から分かっていたわけではありません。今もこのテストは現在進行形で続けていて、「これで完成」という状態には至っていません。それでも、デザインを一切変えずに言葉だけを変えたタイミングで、ヒートマップ上の反応がはっきり変わる瞬間があるという事実は、何度も自分の目で確認してきました。
| 状態 | ファーストビューでのユーザーの反応 |
|---|---|
| 誰向けの、何のページか一瞬で伝わらない | 開いてすぐ「戻る」を押されて離脱する |
| 「自分に関係がある」と数秒で伝わる | 下までスクロールする、別のページに遷移する |
一人ひとりのユーザーがなぜそう動いたのかを直接聞くことはできませんが、コピーを変えた前後でこれだけ動きが変わるということは、それだけ多くの人が「最初の数秒」で無意識に判断を下しているということだと捉えています。
今の反応に伸びしろがありそうだと感じたら、一度言葉だけを見直してみる価値はあります。
マーケ担当がいない会社は、なぜこの「最初の一言」を後回しにしてしまうのか?
制作会社にホームページ制作を依頼する際、打ち合わせの中心が見た目やページ数、機能面の話になりやすく、「誰に、何を、どう伝えるか」という言葉の設計は、社内の誰か(多くの場合は社長自身)が片手間で書くことになりがちだからです。
マーケ担当がいない中小企業ほど、日々の現場業務に追われながら、社長や少数の若手メンバーがなんとなく手を動かしてホームページやLPを整えているケースをよく見かけます。悪いことではありませんが、その手探りの中で真っ先に後回しにされるのが、まさにこの「最初の一言」の設計です。
僕は、ホームページやLPという土台をきちんと整えることが、その先のデジタルマーケティングを本格的に始めるための出発点になると考えています。大仰なマーケ組織を新しく立ち上げる必要はなく、まずは今ある入り口を、新規販路開拓につながる形に整えることから始められます。デジマタクトでは、AIも活用した仕組みごと提供する形で、専任の担当者がいなくても1名の運用で回せる状態を目指して支援しています。
まとめ
ホームページやLPの反応が薄いとき、まず疑うべきはデザインではなく、最初の数秒で目に入る言葉です。ニールセン・ノーマングループの調査が示す57%という数字も、僕自身がデジマタクトのサイトで続けているキャッチコピーのテストも、指し示していることは同じです。人は最初の画面だけで「自分に関係あるか」を無意識に判断していて、そこで関係ないと思われたら、その下にどれだけ良い内容があっても読まれません。
正解のコピーが一度で見つかることはまずありません。僕自身、今もテストを続けながら少しずつ精度を上げている最中です。それでも、まず「最初の一言」に目を向けるだけで、変わる余地は確実にあります。具体的にどんな型でその一言を組み立てていくかは、マーケティングスクールで詳しく解説していますので、体系的に学びたい方はそちらもあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. ファーストビューとは何ですか? A. ページを開いた際、スクロールせずに最初に表示される画面領域のことです。ホームページやLPの第一印象を決める最重要エリアとされています。
Q. なぜキャッチコピーを変えるだけで反応が変わるのですか? A. 訪問者は最初の数秒で「自分に関係あるか」を無意識に判断しており、その判断材料の大半が最初の言葉だからです。
Q. デザインを整えれば十分ではないですか? A. いいえ。デザインが整っていても、最初の言葉で「自分に関係がある」と伝わらなければ、読まれずに離脱されてしまいます。
Q. マーケ担当がいない会社でも改善できますか? A. できます。まずは自社のホームページを開いた最初の画面で、誰の何の課題を解決するページかが伝わるか確認するところから始められます。
Q. 具体的な改善の型はどこで学べますか? A. デジマタクトのマーケティングスクールで、ファーストビューの言葉を組み立てる具体的な型を解説しています。
一人で言葉を組み立てるのが難しいと感じたら、一緒に考えさせてください。

人材派遣・住宅設備(マイセット)・空間プロデュース会社UDS・島原観光ビューロー・コラビットと、マーケ担当不在の現場を渡り歩いてきた実務家。26歳でホームページ制作で独立し15年以上Web制作に従事。教育施設の立ち上げでは半年で受講生100人達成、島原観光ビューローでは観光情報発信サイトのディレクションや集客コンテンツを手がけ13年続いた観光コンテンツ(累計経済効果2億円超)を立ち上げ、コラビットには一人目マーケターとして入社し広告CPA65%削減・記事200本以上作成、その後マーケティングマネージャーとして年間数億円規模の予算を管理。現在は屋号デジマタクトでホームページ制作を入口に、AIを活用したマーケティングの仕組みごと提供し、中小企業の担当者1名でも運用できる体制づくりを支援。


