はじめに

「広告費を増やせば売上が上がる」——そう信じて、月5万円の広告費を10万円に増やした。でも売上は2倍にならなかった。

なぜか。LPが弱かったからです。

私がマーケティングのサポートをしているある会社では、LPを改善するだけで——広告費を1円も増やさずに——問い合わせ数が2.3倍になりました。CVR(コンバージョン率)は0.8%から1.9%に上がりました。

LP改善は、コストゼロで効果を上げられる最もROIの高い施策のひとつです。

この記事では「LPが売れない5つの原因」と「今日から使えるLP改善チェックリスト20項目」を公開します。

1. LPが売れない5つの原因

まず前提として、LPが機能しているかどうかは「CVR(コンバージョン率)」で測ります。

一般的なCVRの目安は業種によって異なりますが: – 問い合わせ:1〜3% – 無料登録:3〜8% – EC購入:1〜5%

現状のCVRが1%以下なら、以下の5つのいずれかが原因である可能性が高いです。

原因①:誰向けかが最初の3秒で伝わらない

LPを開いて3秒以内に「これは自分向けではない」と判断されると、訪問者は離脱します。

「最初の3秒」とは、ファーストビュー(スクロールせずに見える部分)のことです。

ファーストビューに含まれるべき情報: – 誰のためのページか(例:「個人事業主・スモールビジネスオーナー向け」) – 何ができるようになるか(アウトカム) – なぜ今行動すべきか(urgency)

「すべての人に売れる言葉」は「誰にも刺さらない言葉」です。ターゲットを絞った言葉を使ってください。

原因②:機能説明ばかりで「あなたの話」になっていない

「〇〇機能があります」「〇〇の講座です」——これは機能説明です。

訪問者が知りたいのは機能ではなく、「自分の課題が解決できるか」 です。

機能説明(弱い)アウトカム訴求(強い)
「マーケティングの動画講座です」「広告費月5万円以下でも、集客の迷いがゼロになります」
「全15本の動画を収録しています」「1本5分。通勤中に見るだけでマーケの判断基準が身につきます」

原因③:競合との違いが書かれていない

「なぜ他の選択肢ではなくこれを選ぶのか」——この問いに答えられていないLPは弱いです。

競合との比較を書くことに抵抗を感じる人は多いですが、訪問者は必ず比較しています。LPで答えていなければ、Googleで検索して競合サイトを見に行きます。

差別化ポイントは「機能の違い」だけでなく、「誰が提供しているか」「どんな実績があるか」も含みます。

原因④:信頼性の担保がない

はじめてLPを見た人は「本当に効果があるのか」「怪しくないか」を無意識に疑っています。

信頼性を高める要素: – 顔写真と実名(匿名は信頼性を下げる) – 具体的な実績・数字(「たくさんの実績」より「CVR 2.3倍」) – お客様の声・口コミ(匿名でも内容が具体的なら有効) – メディア掲載・受賞歴(あれば)

原因⑤:CTAへの心理的ハードルが高い

CTA(Call To Action)は「今すぐ申し込む」「無料で登録する」などのボタンです。

ハードルを下げる工夫: – 「今すぐ申し込む」→「まず無料で内容を確認する」 – 申し込みフォームの項目数を減らす(名前とメールだけにする) – 「返金保証あり」「解約はいつでも可能」などの安心訴求を添える

2. 今日からできるLP改善チェックリスト(20項目)

以下を自分のLPに当てはめて採点してください。YESが15個以上なら及第点。10個以下なら要改修です。

ファーストビュー(4項目)



  • 誰向けのページか、3秒以内に伝わるキャッチコピーがある


  • 何ができるようになるか(アウトカム)が明記されている


  • スマートフォンで表示したとき、文字が小さすぎない


  • ページが2秒以内に表示される(表示速度が遅いと離脱する)

ボディコピー(6項目)



  • 「あなたの悩みを理解している」と思わせる課題記述がある


  • 機能説明だけでなく、アウトカム(どうなれるか)が書いてある


  • 競合との違い・選ぶ理由が明記されている


  • 数字・具体例・事例が入っている(「大幅に」より「65%削減」)


  • 長すぎる段落がない(スマホで読む人は長文を読まない)


  • よくある質問(FAQ)で不安を先回りして解消している

信頼性(4項目)



  • 提供者の顔写真・実名がある


  • 具体的な実績・数字が記載されている


  • お客様の声や口コミが入っている(最低3件以上)


  • 運営者情報・特商法が記載されている

CTA(4項目)



  • CTAボタンが画面上・中・下に複数配置されている


  • ボタンテキストが「登録する」でなく「〇〇を手に入れる」など行動後を想起させる


  • ボタン周辺に「不安を消すひとこと」が添えてある(例:「解約いつでも可」)


  • フォームの入力項目が最低限(名前・メールのみが理想)

計測(2項目)



  • Google Analytics 4が設置されている


  • コンバージョントラッキングが設定されている

3. A/Bテストで何を変えると効果が出やすいか

「改善すべき箇所が多すぎて何から手をつけるかわからない」という場合は、インパクトの大きい順に着手してください。

優先順位

① ヘッドライン(最優先)
ファーストビューのキャッチコピーの変更は、CVRへのインパクトが最も大きいです。訪問者の70%以上がヒーロー部分しか読まないため、まずここを改善します。

テストの方法:キャッチコピーAとBを用意して、同じ広告で半分ずつ送客し、CVRを比較します。

② CTAボタン
テキスト・色・位置の変更は比較的簡単で、CVRへの影響が大きいです。特にボタンの色は「クリックしやすい」「目立つ」を意識してください。

③ ヒーロー画像
ファーストビューに使う画像の変更もインパクトがあります。人物の顔写真は一般的に、イラストや商品写真よりもエンゲージメントが高いです。

④ 本文
本文の変更はABテストのサイクルが長くなりがちです。まずヘッドライン・CTAを最適化した後に着手することを推奨します。

4. 実際に改善したLPの変化事例(匿名)

以下は私が実際に関わったケースの数字変化です(会社名は非公開)。

ケースA:BtoB向けSaaSのLP

指標改善前改善後変化
CVR0.8%1.9%+138%
CPA12,400円5,200円-58%

改善した箇所: 1. ファーストビューのキャッチコピーを「ツール説明」→「アウトカム訴求」に変更 2. 料金プランページのCTAを「お問い合わせ」→「まず無料で試す」に変更 3. 導入事例を3社から8社に増やし、数字を具体化


ケースB:個人向けオンライン講座のLP

指標改善前改善後変化
CVR1.2%3.4%+183%
月間申込数6件17件+183%

改善した箇所: 1. 提供者の顔写真と実績(数字付き)を追加 2. よくある質問(FAQ)を10項目新設 3. ファーストビューに「こんな方に向けて書きました」の一覧を追加

どちらも「広告費はゼロのまま」「LPのテキストと構成を変えただけ」で実現しています。


まとめ

LP改善は「無料でできるCPAダウン施策」です。

広告費を増やす前に、まず自分のLPをチェックリストで採点してください。10個以下なら、LPの改修が最優先です。

次のステップ:

1. 今日、自分のLPをスマートフォンで確認する

2. チェックリストで採点する

3. 点数が低い項目から順番に修正する

それだけで、来月の問い合わせ数が変わります。