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実績ゼロでもコンテンツマーケはできる——「失注商談」を記事に変える、最も再現性の高いコンテンツ制作法

公開日: 2026-05-19更新日: 2026-05-20
実績ゼロでもコンテンツマーケはできる——「失注商談」を記事に変える、最も再現性の高いコンテンツ制作法

はじめに

「コンテンツマーケをやりたいんですが、うちはまだ実績がなくて…何を書けばいいかわからなくて。」

もし「発信したいけど何から始めればいいかわからない」と感じているなら、まずは実際に手を動かせる環境を覗いてみるのもひとつの方法です。

この悩みを持っている会社は本当に多いです。

「お客様の声がない」「導入事例が作れない」「数字で示せる実績がない」——だからコンテンツが書けない、と思っている。

でも逆に聞きます。「実績がある会社」が羨ましくて、自分たちには書けることがないと感じているのはなぜですか?

実績がある会社が書いているのは「結果」です。でも読者が本当に知りたいのは「過程」と「課題への向き合い方」です。そしてそれは、失注商談の中に全部入っています。

この記事では、「失注商談をコンテンツに変える」という最もシンプルで再現性の高い方法を解説します。

1. 「実績がないから書けない」は思い込みだった

コンテンツマーケに成功している会社のブログを読んでみると、気づくことがあります。

一番読まれているのは「導入事例」ではなく、「課題解決の考え方」を書いた記事です。

なぜか。

読者は「うまくいった話」より「自分と同じ悩みに、どう向き合うか」を知りたいからです。

あなたが毎月商談を重ねているなら、もうすでにコンテンツの素材はあります。それは失注商談です。

2. 失注商談がコンテンツになる理由

失注した商談には、必ず「顧客の課題」が入っています。

「競合他社を選んだ」「予算が合わなかった」「社内の反対があった」——表面的な失注理由の奥には、顧客が本当に悩んでいたことが詰まっています。

私がマーケの支援をする中で気づいたのは、失注した理由のほとんどは「解決策の問題」ではなく「社内事情・タイミング・予算感」だということです。つまり、失注相手と同じ課題を持ちながら、「まだ我慢している」人が市場にはたくさんいます。

その人たちに向けて「あなたの課題、わかります。こう解決できます」と伝えるのがコンテンツマーケです。

失注商談は「市場の課題の縮図」です。

3. 実際のやり方:4ステップ

具体的な手順を説明します。特別なツールも専門知識も必要ありません。

ステップ1:失注商談のメモを3件探す

直近3ヶ月の失注商談を3件引っ張り出してください。CRM(顧客管理ツール)でも、メモでも、記憶でもいい。

このとき確認するのは「失注理由」ではなく、「顧客が最初に話してくれた悩み・課題」です。

例: - 「リード獲得に広告を使っているが、CPAが高すぎて利益が出ない」 - 「コンテンツを作りたいが、何を書いていいかわからない」 - 「SNSを始めたが、フォロワーが増えない」

ステップ2:「自分ならどう解決するか」を書き出す

提案書に書いた内容でもいいし、口頭で伝えた内容でもいい。「自社ならこの課題をどう解決するか」を箇条書きで書き出します。

このとき、受注できなかった案件の内容を使っても問題ありません。提案内容は自分たちのノウハウです。

ステップ3:「課題提起→解決策→アクション」の構成で記事にする

コンテンツの構成はシンプルで十分です。

【タイトル】:[顧客の課題を具体的に書く]
例:「リスティング広告のCPAが高くなる3つの原因と、改善チェックリスト」

【はじめに】:同じ課題を持つ読者の共感を得る一文
【本文1】:なぜその問題が起きるのか(原因の解説)
【本文2】:自社ならどう解決するか(解決策の提示)
【本文3】:読者が今日からできること(具体的なアクション)
【まとめ】:次のステップ(問い合わせ・スクール等への誘導)

ステップ4:月2本のペースで出し続ける

これだけです。月2本は決して少なくありません。1年で24本。それぞれが「顧客の課題に答えた資産」として積み上がります。

ここまでの4ステップ、実際に手を動かしながら試してみると理解が深まります。書く場所に迷っているなら、発信に特化したツールを使ってみるのもいいかもしれません。

4. なぜこれが機能するのか——「疑似ヒアリング」という考え方

記事を読んだ人が「これは自分のことだ」と思った瞬間、その記事は営業資料になります。

商談でヒアリングするとき、あなたは「課題を聞いて→解決策を提案する」という流れをとります。記事も同じ構造です。記事を読んだ人は、「ヒアリング→提案」を疑似体験しています。

その疑似体験が「この会社はわかってくれる」という信頼につながります。

その結果、問い合わせが来たとき、商談はほぼ確認作業になります。「記事に書いてあったとおりの問題があって、相談したい」という状態で来るからです。

これは私が実際に経験したことです。コンテンツを蓄積してから半年後、問い合わせの質が変わりました。「御社のことを調べて来た」「記事を読んで共感した」という人が増え、商談の成約率が明確に上がりました。

5. よくある3つの疑問に答える

Q1:競合に読まれたら、ノウハウを盗まれないか?

実際には盗まれても問題ありません。「どう解決するか」は同じでも、「誰がやるか」で選ばれるからです。コンテンツは信頼を作るもので、ノウハウの独占装置ではありません。

Q2:書くのが苦手でも続けられるか?

記事を完璧に仕上げようとしなくていい。商談後に5分、「今日の顧客の課題と、自分が伝えたこと」をメモするだけで、後で記事の骨格になります。最初は文章のうまさより、課題への答えの精度を上げることに集中してください。

Q3:どのくらいで効果が出るか?

SEOとしての検索順位は3〜6ヶ月かかります。ただし、商談の補助資料として記事URLを送る使い方は初日から効きます。「詳しくはこちらをどうぞ」と記事を送ることで、商談後のフォローアップの質が上がります。

まとめ

コンテンツマーケは「実績がある会社だけのもの」ではありません。

失注商談の中に、あなたのターゲット顧客の課題が詰まっています。それを「課題提起→解決策→アクション」の構成で記事にするだけで、信頼を積み上げるコンテンツが生まれます。

次のステップ: 1. 直近3件の失注商談で「顧客が最初に話した悩み」を書き出す 2. そのうち1つを選んで、「自社ならどう解決するか」を箇条書きにする 3. それを記事の構成に当てはめて書く(文字数より内容の質を優先)

最初の1本さえ書ければ、あとは同じサイクルを繰り返すだけです。

失注商談を素材に変える最初の一歩、一緒に踏み出してみませんか。

寺尾講平
寺尾講平

人材派遣・住宅設備(マイセット)・空間プロデュース会社UDS・島原観光ビューロー・コラビットと、マーケ担当不在の現場を渡り歩いてきた実務家。26歳でホームページ制作で独立し15年以上Web制作に従事。教育施設の立ち上げでは半年で受講生100人達成、島原観光ビューローでは観光情報発信サイトのディレクションや集客コンテンツを手がけ13年続いた観光コンテンツ(累計経済効果2億円超)を立ち上げ、コラビットには一人目マーケターとして入社し広告CPA65%削減・記事200本以上作成、その後マーケティングマネージャーとして年間数億円規模の予算を管理。現在は屋号デジマタクトでホームページ制作を入口に、AIを活用したマーケティングの仕組みごと提供し、中小企業の担当者1名でも運用できる体制づくりを支援。

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