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GTMを設置したのにGA4にデータが来ない?自作・外注サイトで起きがちな見落とし

公開日: 2026-07-30更新日: 2026-07-30
GTMを設置したのにGA4にデータが来ない?自作・外注サイトで起きがちな見落とし

Googleタグマネージャー(GTM)を設置して、動作テストも「成功」と表示されているのに、グーグルアナリティクス(GA4)を開くとデータがまったく入ってこない。そんなことが実際に起こります。原因は設置ミスではなく、サイトを守るためのセキュリティの仕組みが、良かれと思って計測タグまで一緒にブロックしてしまうことです。WordPressのような既製の仕組みで作られたサイトではあまり起きませんが、自分でサイトを作った方、開発会社やエンジニアにオリジナルで作ってもらった方は、一度は疑ってみてほしい原因です。

※実際に僕が運営しているサイトの一つでも同じ現象が起きたので、今日はその実体験をそのまま共有します。

GTMは設置できているのに、GA4にデータが来ないのはなぜ?

結論から言うと、GTMのコード自体は正しく設置できていても、サイト側の防御の仕組みが「見慣れない通信先」として、Google側への通信ごとブロックしてしまっていることがあります。

僕が運営しているサイトの一つに、GTMを新しく設置したときの話です。GTMの管理画面の手順どおりにコードを入れて、ページの表示も特に崩れず、テストも一見問題なく完了しました。ここまでは、いつも通りの作業のはずでした。

ところが、念のためGoogleが公式に提供している検証ツール(Tag Assistant)でサイトを確認してみると、こんな警告が出てきたのです。「サイトのセキュリティ設定によって、Googleのスクリプトがブロックされています」。正直、拍子抜けしました。設置作業自体は何も間違っていなかったからです。

調べてみると、原因はサイトにあらかじめ設定していた、外部からの不正な攻撃を防ぐためのセキュリティの仕組みでした。この仕組みは「あらかじめ許可した通信先としか、やり取りしてはいけません」というルールをブラウザに指示するもので、悪意のある第三者のスクリプトが紛れ込むのを防ぐための、本来はまっとうな防御策です。ただしこの仕組みは、悪意があるかどうかを判断してくれるわけではありません。「許可リストに載っていない相手」であれば、たとえGoogleの公式な通信であっても、機械的にすべて弾いてしまいます。

つまり、セキュリティを真面目に固めていたサイトほど、後から追加したGTMやGA4の通信が、意図せず締め出されてしまうことがある、ということです。実際、Web制作会社の解説記事でも、この現象は実務でたびたび起きるトラブルとして取り上げられています(出典:株式会社ナンバー)。

GTM設置からテスト成功、セキュリティ設定によるブロック、GA4未達までの流れ図

なぜWordPressでは起きにくく、自作・外注サイトで起きやすいのか?

これは、サイトの作り方によって、そもそも「防御の仕組み」自体を細かく設定しているかどうかが違うからです。

WordPressのような、多くの人が使っている仕組みで作られたサイトの場合、こうした細かいセキュリティ設定を意識せずに使っていることがほとんどです。設定していない、あるいは緩い設定のままなので、GTMやGA4の通信もすんなり通ります。

一方で、自分でゼロからサイトを作った方や、腕のいい開発会社・エンジニアに依頼してオリジナルで作ってもらったサイトの場合、セキュリティを重視して、この「許可リスト」をきっちり細かく設定していることがあります。今回の僕のケースも、まさにこのパターンでした。実は僕は、GTMとGA4がすでに問題なく動いている、別の自分のサイトも運営しているのですが、そちらは逆にこの防御の仕組み自体を特に設定していなかったため、何も引っかからずに動いていただけだったのです。「ちゃんとセキュリティ対策をしているサイト」の方が、後から追加したGoogleのタグに足をすくわれる、というのは、少し皮肉な話だと思いました。

サイトの種類 防御の仕組みの設定状況 GTM/GA4が動かないリスク
WordPressなど既製の仕組み 設定していないことが多い 低い
自作・オリジナル開発(セキュリティ重視) 細かく設定していることが多い 高い

自分でも気づける確認方法はあるか?

はい、専門知識がなくても、Googleが無料で提供している検証ツールを使えば、自分の目で確認できます。

Google Tag Assistantという、Google Chromeの拡張機能(追加ツール)があります。これをインストールして自分のサイトを開くと、GTMが実際にきちんと動いているか、途中で何かにブロックされていないかを、画面上で教えてくれます。もし僕のケースのように、セキュリティの仕組みが原因でブロックされている場合は、「セキュリティ設定によってブロックされています」といった趣旨の警告が、はっきりと表示されます。

ここで大事なのは、「GTMの管理画面でテストが成功と表示されたから、もう大丈夫」と思い込まないことです。管理画面上のテストと、実際に公開されているサイトでの動作は、別物として一度は確認しておいたほうが安心です。僕自身、今回このひと手間を怠っていなかったから、GA4にデータが入っていないことに、公開してすぐ気づくことができました。

見つかったらどうすればいい?

もしお使いのサイトでも同じ現象が疑われる場合、まず自分で直そうとする必要はありません。サイトを作ってくれたエンジニアや開発会社に、状況を伝えて対応してもらうのが一番確実で早い方法です。

伝え方としては、この記事をそのまま見せていただくのが手っ取り早いと思います。「GTMを設置したのにGA4にデータが来ないので確認したら、こういう記事を見つけました。もしかしてうちのサイトも、これが原因になっていませんか?」と一言添えるだけで、心当たりのあるエンジニアであれば、すぐに何が起きているか見当がつくはずです。

実際の対応も、決して難しいものではありません。僕のケースでも、セキュリティの仕組みをまるごと外すような後退はせず、「Googleの通信先だけを、ピンポイントで許可リストに追加する」という形で、数十分ほどの作業で解決しました。セキュリティを弱めることなく、必要な通信だけを通す。エンジニアであれば迷わず対応できる内容のはずです。

まとめ

GTMを設置したのに計測データが来ない、という現象は、設置ミスというより、サイトを守る仕組みとGoogleのタグが、意図せずぶつかってしまっているだけのことがあります。特に、自分でサイトを作った方や、しっかりしたエンジニアに丁寧に作り込んでもらった方ほど、このすれ違いに出会いやすいと感じました。セキュリティをきちんとしていたことが裏目に出る、というのは、なんだか不思議な感覚でしたが、原因さえ分かれば対応自体は難しくありません。もしGA4のデータに違和感を覚えたら、一人で抱え込まず、まずは検証ツールで確認し、それでも分からなければこの記事を持ってエンジニアに相談してみてください。

よくある質問

Q. GTMの管理画面でテストが「成功」と表示されていれば、GA4にもデータは届いていますか? A. いいえ、別物です。管理画面のテストが成功していても、実際のサイトでGoogleへの通信がブロックされ、データが届いていないことがあります。

Q. Google Tag Assistantは無料で使えますか? A. はい、Google Chromeの拡張機能として無料で追加でき、誰でもすぐに使い始められます。

Q. WordPressで作ったサイトなら絶対に安心ですか? A. 起きにくい傾向はありますが、サイトの作り方や追加プラグインによっては同じ現象が起きる可能性もゼロではありません。

Q. エンジニアに依頼すると、直すのにどれくらい時間がかかりますか? A. 原因さえ分かれば、僕のケースでは数十分ほどの作業で解決しました。難易度の高い修正ではありません。

サイトの計測周りで「なんとなく数字がおかしい気がする」といった違和感がある方は、一人で悩まず、僕にも気軽に聞いてください。同じような見落としを一緒に潰していきましょう。

寺尾講平
寺尾講平

人材派遣・住宅設備(マイセット)・空間プロデュース会社UDS・島原観光ビューロー・コラビットと、マーケ担当不在の現場を渡り歩いてきた実務家。26歳でホームページ制作で独立し15年以上Web制作に従事。教育施設の立ち上げでは半年で受講生100人達成、島原観光ビューローでは観光情報発信サイトのディレクションや集客コンテンツを手がけ13年続いた観光コンテンツ(累計経済効果2億円超)を立ち上げ、コラビットには一人目マーケターとして入社し広告CPA65%削減・記事200本以上作成、その後マーケティングマネージャーとして年間数億円規模の予算を管理。現在は屋号デジマタクトでホームページ制作を入口に、AIを活用したマーケティングの仕組みごと提供し、中小企業の担当者1名でも運用できる体制づくりを支援。

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