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広告を任せっぱなしの社長が、月1回だけ確認すべき5つのこと

公開日: 2026-03-30更新日: 2026-10-27

広告を外注先や担当者に任せていても、社長が月に1回、5つのことを確かめるだけで、広告費の垂れ流しはほとんど防げます。管理画面を自分で操作する必要はありません。「この質問に答えてもらえるか」を確かめるだけで十分です。

「広告は一応動いているし、しばらく放っておいても大丈夫だろう」。その気持ちはよく分かります。数字を追う時間は取れないし、担当者が辞めて引き継ぎが追いついていないなら、なおさらです。ただ、広告に「何もしない」状態は存在しません。手を入れなければ、少しずつ成果は落ちていきます。しかも厄介なのは、クリックは来るし数字も動くので、壊れていることに気づきにくい点です。

※今の広告が本当に大丈夫か気になっているなら、お気軽にご相談ください。

なぜ任せっぱなしの広告は、気づかないうちに成果が落ちるのか?

広告の仕組みは、人が手を入れ続けることを前提にできていて、放っておくと関係のない人にお金を使い始めたり、同じ人に同じ広告を見せ続けたりするからです。

外部に任せていれば安心かというと、そうとも限りません。WINDOM株式会社の調査では、マーケティングを外部のパートナーに任せている企業のうち、91.5%が施策の成果を「ほとんど/まったく測定できていない」と答えていました(出典:PR TIMES(WINDOM株式会社調べ))。調査は自己申告に基づくもので、任せること自体が悪いと言っているわけではありません。ただ、任せた側が何も確かめていないと、成果が見えない状態が普通になってしまう、ということは言えると思います。

さらに怖いのは、放置が長く続くと、広告のAIが間違った方向に学習を進めてしまい、あとから立て直すのに時間がかかることです。このあたりは「広告AI再学習の時限爆弾」という記事で詳しく書いています。

社長が月に1回確かめるべき5つのこととは?

次の5つを、担当者や外注先に質問してください。すぐに答えが返ってくれば問題ありません。答えに詰まる項目があれば、そこが穴です。

# 確かめること 誰に聞くか 危ないサイン
1 先月いくら使って、問い合わせ(購入)が何件あったか 担当者・外注先 金額は分かるが、件数がすぐに出てこない
2 管理画面を、誰がどのくらいの頻度で見ているか 担当者・外注先 「動いているので最近は見ていない」
3 関係のない検索に、広告が出ていないか 検索広告の担当者 検索された言葉の一覧を見せてもらえない
4 広告の文章や画像を、最近入れ替えたか 担当者・外注先 何か月も同じ広告のまま
5 管理画面に、エラーや警告が出たままになっていないか 担当者・外注先 「前から出ているけど大丈夫です」

1つ目は、いちばん大事な質問です。広告費は経営判断に直結するお金なので、「いくら使って、何件取れたか」を社長がすぐに把握できない状態は、管理できていないのと同じです。

2つ目は、最低でも週に1回は誰かが管理画面を開いているかどうか。「回っているから見なくていい」は、危ないサインです。

それぞれの質問で、何が分かるのか?

5つの質問は、どれも「お金がどこに漏れているか」を確かめるためのものです。

3つ目の「関係のない検索」は、検索広告でいちばん多い漏れです。たとえば自社と関係のない言葉で検索した人にまで広告が出ていると、その分のクリック代はそのまま無駄になります。検索された言葉の一覧(検索語句のレポート)を見せてもらい、明らかに関係のない言葉が混ざっていないかを確かめてください。登録している言葉が30を超えるような場合は、広げすぎていないかも聞いてみるといいと思います。このあたりは「キーワードの登録しすぎ」の記事でも書いています。

4つ目の「入れ替え」は、主にInstagramやFacebookの広告で効いてきます。同じ人に同じ広告を何度も見せ続けると、見飽きられて反応が急に落ちます。同じ人に平均何回表示されたか(フリークエンシーと呼ばれる数字)が上がり続けていないかを、あわせて聞いてみてください。

5つ目の「エラーや警告」は、広告の仕組みの側から出ている助けを求める合図です。出しっぱなしのまま放置していると、配信が止まっていたり、成果の計測がずれていたりすることがあります。

質問に答えてもらえなかったら、どうすればいいのか?

まずは「次の月から、この5つを毎月報告してください」とお願いしてください。それでも答えが出てこない場合は、外部の人に一度見てもらうのが早いです。

任せっぱなしになるのは、社長が怠けているからではなく、何を聞けばいいか分からないからです。逆に言えば、聞くことさえ決まっていれば、管理画面を自分で触れなくても、広告はきちんと管理できます。

ただ、答えが返ってきても、それが妥当かどうかを判断できないこともあると思います。そういうときは、発注する側の立場で一緒に確かめる相談相手を外に持つ、という方法もあります。

まとめ

広告を任せること自体は、悪いことではありません。問題は、任せた側が何も確かめないまま、時間だけが過ぎていくことです。月に1回、5つの質問をする。それだけで、広告費がどこかに漏れていないかは十分に確かめられます。まずは今月、1つ目の「先月いくら使って、何件取れたか」を聞くところから始めてみてください。

よくある質問

Q. 管理画面の操作が分からなくても、広告を管理できますか? A. できます。社長に必要なのは操作ではなく、担当者や外注先に正しい質問をして、答えを確かめることです。

Q. 広告の確認は、どのくらいの頻度で行えばいいですか? A. 担当者は少なくとも週に1回、社長は月に1回、この記事の5つの質問で確かめるのがひとつの目安です。

Q. 外注先が報告してくれないときはどうすればいいですか? A. 毎月の報告内容を、この5項目として先にお願いしてください。それでも出てこない場合は、外部に一度見てもらうことをおすすめします。

Q. 広告を止めるべきかどうかは、どう判断すればいいですか? A. 使った金額と、取れた問い合わせの件数から、1件あたりにいくらかかっているかを見て、採算が合うかで判断します。

一人で抱え込まず、まずは今の広告の状況を聞かせてください。

寺尾講平
寺尾講平

人材派遣・住宅設備(マイセット)・空間プロデュース会社UDS・島原観光ビューロー・コラビットと、マーケ担当不在の現場を渡り歩いてきた実務家。26歳でホームページ制作で独立し15年以上Web制作に従事。教育施設の立ち上げでは半年で受講生100人達成、島原観光ビューローでは観光情報発信サイトのディレクションや集客コンテンツを手がけ13年続いた観光コンテンツ(累計経済効果2億円超)を立ち上げ、コラビットには一人目マーケターとして入社し広告CPA65%削減・記事200本以上作成、その後マーケティングマネージャーとして年間数億円規模の予算を管理。現在は屋号デジマタクトでホームページ制作を入口に、AIを活用したマーケティングの仕組みごと提供し、中小企業の担当者1名でも運用できる体制づくりを支援。

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